ホームページを作ったのに、問い合わせが来ない。
制作の相談でいちばん多いのが、この悩みです。
費用をかけて、デザインにも納得して公開した。それなのに反応がない。何が悪いのか分からないまま時間が過ぎていく。
先に結論を書きます。問い合わせが来ない原因は、多くの場合、見た目ではありません。
デザインを作り直せば、問い合わせは増えるのか?

増えるとは限りません。 見た目と、問い合わせが来るかどうかは、直接つながっていないからです。
「デザインが古いせいでは」と考えて作り直す方がいます。しかし、きれいに作り替えても反応が変わらないことはよくあります。読み手が知りたいことと、ページに書いてあることがずれたままだからです。
ホームページを見ている人は、次のことを確かめようとしています。
- ここは、自分の困りごとを扱っている場所なのか
- 他ではなく、ここに頼む理由は何か
- 頼むとしたら、いくらで、どれくらいかかるのか
- どこから声をかければいいのか
このどれかが読み取れないと、読み手は判断できません。判断できなければ、問い合わせにはつながりません。見た目の良し悪しは判断の後押しにはなりますが、中身の代わりにはなりません。
ホームページの相談で、いちばん多い悩みは?

「作ったのに問い合わせが来ない」です。 次に多いのが「何を載せればいいか分からない」、その次が「自分で更新できるのか」です。
制作のご相談で聞かれることは、だいたい決まっています。多い順に3つ挙げます。
1つめは「作ったのに問い合わせが来ない」。
すでにホームページはあるけれど、成果につながっていないという相談です。この場合、作り直す前に、今のページで何が伝わっていないのかを先に確かめます。
2つめは「何を載せればいいか分からない」。
これから作りたいけれど、内容が決まらず止まっているという相談です。ここでつまずくのは自然なことで、載せる内容には決める順番があります。この記事の後半で説明します。
3つめは「自分で更新できるのか。公開後はどうなるのか」。
依頼するかどうかを決める前の不安として出てきます。作って終わりではなく、その後どうなるのかが見えないと、踏み切れません。
同じ質問がこれだけ繰り返されるのは、多くの方が同じところでつまずいているからです。そして3つとも、デザインの良し悪しの話ではありません。
なぜ打ち合わせは、デザインの話ばかりになるのか?

見た目は目で見て判断しやすく、しかも「誰に来てほしいか」を決めなくてもページは完成してしまうからです。
私は2022年からWeb制作の現場で、ディレクションを担当してきました。お客様の要望を整理し、誰に何を伝えるページにするかを決めてから、構成・原稿・デザインの方向性を固めて進行管理まで行う。依頼する方と、実際に手を動かす制作側のあいだに立つ仕事です。
この立場で見ていると、繰り返し出会う流れがあります。
打ち合わせで「集客できるホームページにしたい」と伝える。制作側は「承知しました」と答える。ここまでは噛み合っています。
ところが実際に出てくるのは、見た目の提案です。色、写真、レイアウト。どれも目に見えるので、その場で判断できます。話はそこで盛り上がります。
一方で「誰に来てほしいか」「その人が何に迷っているか」は、決まらないまま進みます。決めなくても、ページは完成してしまうからです。
そして公開後に、問い合わせが来ないことに気づきます。
厄介なのは、原因が見えないことです。頼んだ側には「デザインは希望どおりだった」という認識しかありません。だから次の一手も「もっと良いデザインにする」になり、また同じ結果になります。
この流れを止められるのは、実は依頼する側です。制作側が聞いてこないなら、「誰に来てほしいか」を自分で決めて渡してしまえばいい。その決め方を、次で説明します。
ホームページを作る前に、何から決めればいい?

「誰に来てほしいか」から決めます。 次に「その人が何に迷うか」、最後に「どこから相談してもらうか」。この順番です。
1. 誰に来てほしいかを決める
全員に向けて書くほど、誰にも刺さらなくなります。まず、一番来てほしい人をひとり思い浮かべてください。既存のお客さんに「またこういう方から依頼が来てほしい」と思える人がいれば、その人が答えです。
2. その人が何に迷っているかを書き出す
来てほしい人が、依頼する前に何を心配するかを並べます。料金、期間、自分の状況でも頼めるのか。ここで挙がったものが、そのままページに載せる内容になります。
3. どこから相談してもらうかを決める
問い合わせフォームだけだと、心理的なハードルが高いことがあります。「まだ固まっていないけれど聞いてみたい」という段階の人には、LINEのような軽い入口が向いています。逆に、状況をまとめて送りたい人にはフォームが向いています。どちらを主にするかを決めます。
この3つが決まってから、ようやくデザインの話に入ります。順番が逆になると、見た目は良いのに何を伝えるページなのか分からない、という状態になります。
まとめ(2026年8月時点)

問い合わせが来ないとき、確かめるのは見た目ではありません。
- 誰に向けたページか決まっているか
- その人が判断するための材料が載っているか
- 相談する入口が、その人に合っているか
この3つです。順番に確かめていくと、直すべき場所が具体的になります。
ホームページの何が伝わっていないのか分からない、という段階でも構いません。課題をそのままお聞かせいただければ、どこから手を付けるべきかを一緒に整理します。

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